私たちが普段使っているストレスという言葉ですが、
本来は外部からの刺激をストレッサーと呼び、
それに対して対応しようとした結果、
体に生じた様々な反応をストレス反応というのです。
漢方医学ではストレスによる症状は、「気」が巡らなくなること、
つまり「気滞」が原因と考えます。
〇気、気滞とは
気とは、体を構成する最も基本的な物質で、生命を維持する為に必要な物質です。
気が巡ることで、体の組織や内臓が機能し、
気分や情緒を安定させることにもつながっています。
ですので、ストレス反応で気滞が生じてしまうと、
身体症状や精神症状が出てきてしまうのです。
〇不安感がある
喉に痞え感がある、不安で落ち着かない、
緊張すると咳が出やすい、など
こういう場合は喉に気滞が発生していますよってことです。
対応できる漢方は「半夏厚朴湯」です。
〇イライラしがち
イライラが抑えられない、つい人や物にあたってしまう、
ストレスで胃腸の調子が悪い、など
これは上半身で気滞が発生している、また気が渋滞して
加熱してしまっている状況です。
そもそも気は温める力を持っていますから、渋滞すると熱が出てくるんですね。
熱が上半身で出ると、カッカしてイライラの症状が出てきます。
また、のぼせやほてりも出てきたりしますね。
このような場合に対応するのが「抑肝散加陳皮半夏」です。
小児夜泣き、癇症にも使うのですが、
ぜひ母子同服、つまりお母様にも一緒に使っていただきたいでのす。
子育ては大変ですからね。
また、介護する側される側で一緒に、
更に、ご夫婦で使っていただくのもよろしいかと思います。
〇疲れを感じやすい
他人に気を使いすぎて疲れやすい、動悸を感じる、冷え気味
こちらも上半身で気滞が発生しているのですが、
加熱はしていない状況ですね。
それでも気の巡りが悪いですから、
気分が安定せず神経が過敏になっています。
イライラしてカッカするタイプではなく、
下向きでストレスに疲れているような場合には
「柴胡桂枝乾姜湯」を使います。
SNS疲れなどの精神的な疲れ、
ストレスで体が弱っているなと感じる場合にはよろしいかと思います。
〇ストレス耐性
冒頭でも申し上げましたが、
ストレスはストレッサーに対しての反応です。
つまり、同じストレッサーに対しても人それぞれ反応が違うわけです。
原因は気滞ですので、気滞を起こしにくい体であれば、
ストレス反応も起こしにくくなります。
つまりストレスに強くなれるというわけですね。
気滞を起こしにくい体にするには、
五臓六腑を整えること、高めることが必要になります。
ストレス耐性を付けたい方、弱いと自覚のある方は
五臓六腑を高めてくれる「キヨーレオピン」を使うとよろしいですね。
イライラしたりクヨクヨしたり、生きていればそういう場面もあると思います。
そんな時には、ぜひハシドラッグの薬品担当にご相談ください。